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"I am"ー尊厳ある社会の実現に向けてー

この世界とは何なのか、人間とは何なのか、自分とは何なのか。認識技術によって開かれる未来文明

人類誕生から現在までの雇用問題を考えるー今の時代に生きる私たちに突きつけられている問いー

雇用問題。

 

人間の仕事場が失われていく。人間は昔は自分たちのその日の食べ物を手に入れることが困難だった。だから彼らはそれが仕事だった。毎日の自分たちの命をつなぎとめること。

 

そしてそこから農業革命が起き、集団が形成されていった。僕たちは"食"から自由になった。いままでは100人全員が、「食」を中心とした仕事をしなければならなかったが、その仕事は半分でよくなった。

 

代わりに僕たちは「生活の質」を向上させた。水を確保した。火を確保した。家を確保した。服を確保した。そして僕たちの「生活の質」は向上し、より「過ごしやすい毎日」を手に入れた。

 

僕たちに必要なことは「命の安全」から「生活の質の向上」へと変わっていった。そのために全ての人が必要だった。時に人はその人たちを「家来」と呼んだり「奴隷」と呼んだりもしたが。

 

そして時は「産業革命」。人たちはもっともっと「生活の質」を上昇させた。24時間式の太陽「電球」を開発し、短時間で長距離を移動できる「車」を開発し、時間の無駄を省くために「洗濯機」を開発し、世界中の情報を手に入れるために「テレビ」を開発した。

 

それでもまだまだ仕事がなくなることはない。なぜなら開発すべきものがたくさんあるからだ。もっともっと「生活の質」を向上させるためにたくさんの開発をし、そのためにたくさんの人間が必要だ。

 

でもここから確実に大きな格差が生まれ始めた。それは「労働の質」の問題だ。

 

もちろん産業革命以前にもあった。それは「誰でもできる仕事」なのか「一部の人間にしか出来ないのか」です。農業時代で言えば、指示を出す側なのか指示を出される側なのか。産業時代でも、構造は一緒。発明ができる人間なのか、発明者から指示をもらう人間なのか。この差は大きい。

 

そしてその差は「人間力」が大きく関わる。人間力といってもかなり多くの意味を含めた意味で使っているが、「思考力」「主体性」「先読みの力」「危機察知能力」・・・などなど。この差は大きい。

 

これまでその差によって、自分自身の「生活の質」の違いが生まれた。もちろん人類全体の「生活の質」は農業時代より上昇しているが、その中での格差が生まれる。そしてその格差を明確にさせたのは「貨幣経済」である。

 

「仕事の質」によって「賃金の差」が生まれる。その人間が「平均以上の仕事」ができる人間であれば、「平均以上の生活の質」が保たれる。しかしそうでないならば、「生活の質」はとても貧しくなり、もしかしたら「農業時代」以上に厳しい生活を強いられる可能性がある。

 

なぜなら以前は集団全体が「まずはみんなの食の質を保とう」という共通認識があったが、それ以降の社会では「食の質は各々に任せよう。貨幣を稼げないことが問題だ。稼げないなら生活できないのは当たり前だろう」となっているのが現状だと思う。

 

そして、その人の「人間力の質」が「賃金の質」となり「生活の質」が変わっていくフラクタル。もちろん昔は「人間力の質」だけではなく「家柄」なども大きな要因であったと思うが、基本的には「人間力」で整理したほうが思考がシンプルになる。

 

そして「産業革命」からもう少し時を進めていきたいと思う。多くの製品が生み出され、とても便利になった社会はもっと「生活の質」を高めたい欲求にかられる。より便利に、より便利に。

 

それによって生まれたのが「IT革命」である。IT革命はシンプルに言えば、「情報革命」である。農業革命が「農作物の生産方法に対する革命」、産業革命が「モノの活用・応用に対する革命」であるならば、情報革命は「情報の活用・応用に対する革命」だ。

 

この革命は多くは「仕事の質」の向上に対する貢献があると思う。工場では今まで多くの作業を人間が行ってきた。しかし情報革命によって、それらの作業が「情報化」され、「人間でなくても可能」になってしまったと思う。これは情報革命というより「産業革命×情報革命」といったほうがいいのかもしれない。

 

どういうことかというと、この宇宙空間の中のモノはすべて「情報に書き換えることが可能」である。いまあなたがこの文章を読んでいる作業も、飲み物を農作業も、もちろん座ったり立ったりする作業も。

 

まだまだここの分野に対する技術の向上は必要だと思うが、理論上で言えば人間が行うすべての作業はロボットに置き換えることが可能だ。人間の作業はシンプルに言えば「Aという条件だったらBをする」をしているだけだ。

 

であるならば、人間がしているすべての作業は「ロボットに代替可能」ということになる。もちろんいますぐにというわけではないが、少しづつ変わっていく未来は誰でも想像つくであろう。

 

ということは、情報革命によって「情報の応用・活用に対する革命」が起こり、人間に代替な「なにか」が生まれ始めてきたということになる。いわゆる人間すらも「情報に書き換え可能」で、「コピーをすることが可能」ということになる。もちろんそこにたどり着くためには幾つかの壁を乗り越えなければならないが。

 

ここまでは、情報革命の人間以外への貢献を書き連ねたが次は人間への貢献も考えたいと思う。

 

情報革命によって何が起こるかといえば、分かりやすい例が「インターネット」だ。世界中の情報が自分のモノになってしまうという驚異的な革命だ。これは人間の「知の革命」が起こったと言ってもいい。世界中の人たちの情報が自分のモノになってしまうのだ。普段当たり前のようにインターネットを活用しているかもしれないが、この革命は恐ろしいことだ。

 

でも弱点がある。それは「人間の処理能力の問題」だ。いくら多くの情報を手に入れたとしても、それらを「どう処理するのか」がとても重要だ。例えば、料理でも、腐るほどの量の食材があったとしても、それを「どう調理するか」が大事である。そのように、「情報の量と質」が上昇しても、「人間の情報処理能力」が上昇しなければ、宝の持ち腐れで、いままでの人間とそこまで変わらない状態だ。これはこれからの人類のとても大きな課題だと思う。

 

情報革命についてここまでをまとめると、情報革命は「仕事の質」を上昇させて、人間が行ってきた仕事を、ロボットでも可能にさせてきた。そして人間の「知の向上」にも貢献しているが、人間の「情報処理能力」が上昇しなければ、人間自体の上昇にはあまり貢献することができない。

 

この状態で何が起こるかというと、冒頭から述べているように「雇用問題」が発生する。いままで人類は、人類の「生活の質の上昇」のために「人間が必要」だった。「食の向上」「発明の向上」など、全てにおいて人間のやるべきことがあった。もちろん時代時代においてごく少数の人間はその頃からやることがなかったこともあるかもしれない。

 

しかしこれからの時代は情報革命「人間に代替可能ななにか」が生まれてしまった。それは「人間以上の情報処理能力」をもつ「なにか」だ。なにかの条件に対して「思考」し「行動」し「改善」をかけることができる「なにか」。「人間の知」を「人工知能」が補い、「人間の行」を「ロボット」が補う、そんな「なにか」。この「なにか」の登場は恐ろしいことだ。

 

もちろん仕事は無くなっていくだろう。多くの人間が淘汰されていくだろう。その人間とは「知」もしくは「行」において、その「なにか」以上の貢献をできない「人間」だ。そしておそらくその「なにか」は人間の「プライベート」にも侵食してくる。「友人」として、「恋人」としての「なにか」が登場するだろう。もちろん先の話だが。おそらく「生命科学」の発展によって、人間の「生殖のメカニズム」も開明され、コピーされると思う。

 

人間が仕事を失い、存在意義をなくす、そんな未来は僕たちが生きているうちに起こるだろう。

 

ここでもう一つ考えたい。

「とは言っても、人間に代わる「なにか」が生まれたとしても、人間は人間としての存在意義はあるだろう。仕事とかが無くなっても、人間は存在し続けるだろう」という問いだ。

 

みなさんはどう考えますか?客観的に考えて、そもそも「人間の存在意義」はなんだと思いますか?その答えがなければ、上記の問いへの答えは出せないと思います。

 

「知」のジャンルにおいて、「行」のジャンルにおいて、人間以上の「なにか」が生まれた社会。「人間」と「なにか」の違いはなんなのでしょうか?「人間」とはなんなのでしょうか?

 

「お金を稼げること」が人間の存在意義でしょうか?

「死なないように生きること」が人間の存在意義でしょうか?

「人類を進化発展させること」が人間の存在意義でしょうか?

 

こんな問いに答えられなければこれからの「雇用問題」に対しての回答はできないと思います。

 

今日の記事の全体をまとめると

 

人類は「生活の質の向上」のために多くの発明によって、多くの仕事を生み出してきた。そして産業革命以降、「人間力の質」が「仕事の質」になり「貨幣の質」になり「生活の質」となった。そして情報革命によって「人間以上のなにか」が登場することになり、人間の「雇用」は危機の晒されている、人間は「人間の存在意義」について改めて問いただされている。

 

それが今の時代に生きる僕たちの現在地であると思います。改めて考えてみると、すごい時代に生きてますね。

 

みなさんなら上記の問いにどのように答えられますか?

とても重要な問いですね。