20代からの"而立(じりつ)"のすゝめ

様々な人に出会い、様々な本を読み、実践してきたことを元に、色々な角度で表現いていこうと思います。

Bob Marleyの唄です(歌詞/和訳/解析付き)ーRedemption songを通してBobが伝えたかった意志ー

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※所要時間:10分〜16分(約6400字)

 

皆さんは"Bob Marley"ってご存知ですかね?

 

Bob Marleyって?ーレゲエの神様ー

 

"Reggae(レゲエ)"っいう音楽を知っていたり、海外の音楽が好きな方ならご存知かと思いますが、世界的に有名なジャマイカ出身のミュージシャンで"レゲエの神様"と呼ばれたりしています。

 

僕自身、学生時代に3ヶ月ほどジャマイカに滞在していたんですが、僕がジャマイカを訪れようと思った理由の中に彼が生まれ育った地、ということもあります。ということで僕の人生にも大きな影響を与えた人物になります。

 

彼の代表的な唄のご紹介ーRedemption song(救いの唄)ー

 

彼についての詳細はまた別に書こうと思いますが、本日は彼の唄のご紹介です。

 

彼は多くの有名な曲を残しているんですが、その中でも有名かつ僕が好きな曲が本日ご紹介する"Rednmption song(レデンプション ソング)"です。「Rednmption(レデンプション)」とは直訳すると「償還」となり、意味としては「返却/債務を返済すること」となり金融用語にもなっているんですが、この曲では「救い」と訳すことが多いです。

 

なぜRedemptionが救いになるの?ーラスタファリズムとジャマイカという国ー

 

Redemptionの意味が「返却」なのであれば、「何を返却するのか。また何を債務として捉えているのか。」ということがこの曲を理解するために大事になってきます。

 

その理解のためには、彼の考え方の原点もなっている"ラスタファリズム"という思想を理解する必要があります。ただしここで全てをお伝えすることは難しいので、簡単に紹介だけさせてもらうと、その思想の基本的な考え方として"アフリカ回帰思想"が中心にあります。

 

最終的にBobが行き着く先は、少しラスタファリズムとはちょっと違ってくるんですが、大まかそんな感じです。

 

日本人には理解しづらい人種差別の歴史ー白人優越主義による弊害ー

 

次に、そのアフリカ回帰思想を理解するには彼ら(ジャマイカ人・黒人)が歩んできた歴史を理解する必要があります。

 

一般的な日本の方には理解しずらいかもしれないですが、近代における世界の歴史は基本的に人種差別の歴史であり、西洋人による有色人種地域の略奪の歴史と見ていいと思います。俗にいう白人優越主義という概念を中心に世界は回っており、その理念を元に、ヨーロッパが中心に帝国主義を遂行していきました。

 

スペイン、ポルトガル、イギリスなどを中心とした帝国主義による植民地政策によって、多くの西洋以外の国々(有色人種の国)はどんどんと植民地化され、そこの国の人々は西洋人のもとで奴隷化されてきました。なので世界は白人によって"征服されてきた"と見ることもできます。

 

そんな中でジャマイカはどんな歴史を歩んだ?ー数百年に及ぶ奴隷国家の歴史ー

 

そんな中ジャマイカがどういった歴史的背景を持っているかというと、ジャマイカという国はもともとは黄色人種が住んでいる国でした。そこにあのコロンブスが上陸し、現地の人たちを奴隷にしてしまいます。(ちょっとここら辺はざっくりいきます)

 

しかし現地の人々に対してあまりに過酷な労働を貸した為、現地人は激減します(最終的に全滅)。そこで西洋人がより体力がある黒人を奴隷として、アフリカから奴隷船を使って連れてきます。そこから数百年に及ぶ奴隷国家ジャマイカの歴史が始まります。

 

未だに苦しみ続けている日常

 

そして1962年に ジャマイカは独立は果たしますが、結局は国としての機能を整え切らないまま独立してしまったので、現在もかなり苦しい状況があります。実際物価は日本より少し安いくらい(1食300円くらい普通にします)にも関わらず、最低賃金1日700円くらいで、それすらもらえない人ばかりです。肉体的奴隷からは解放されたけど、経済的奴隷が待っていた、なんて表現する人もいます。

 

その様な状態があり基本的に彼らの日常は「苦しい」状態にあります。そんな中「その様にすればこの苦しみから脱することができるのだろうか」という中で生まれたのがアフリカ回帰思想である、と理解してもらえたらいいと思います。

 

その考え方として、まず彼らは苦しみの原因を「このジャマイカの地は、元々自分たちが生まれ育った地じゃないから」という形で捉え、その苦しみから解放される手段として「自分たちへの聖地・故郷であるアフリカに帰還すること」という形で捉えています。彼らは旧約聖書を中心に物事を考えるので、そこにもなぞらえていると思います。

 

 

これが大まかなラスタファリズムの考え方です。 なのでまずはここまでを理解した上で、曲の解析に入っていきたいと思います。

 

Redemption songは何を返済する唄なのか

 

話を戻して一体Redemption songは「何を債務として捉え、何を返済しようとする唄なのか」という話に戻したいと思いますが、ここまでを読んでもらえれば分かるように、債務とは「日常の苦しみそのもの」であり、その「苦しみを返済する」という意味で捉えていいと思います。

 

そしてその日常の苦しみというのは、数百年に及ぶ奴隷としての国家の歩みそのものであり、さらに広く捉えれば、 人類歴史上で人種差別によって苦しんだ全ての有色人種の苦しみと涙を込めた言葉であると思います 。これは世界中にこの唄を届けようと思った彼の生姜の姿勢を見ればあきらかでしょう。

 

しかし不思議なことに、この曲は多くの白人の方々にも支持されました。それは、なぜでしょうか?

 

多くの人が共感した彼の意志

 

そのために考えなければならないのは「苦しみを感じているのは彼らだけなのか」という点です。もちろん違いますよね。

 

当時の社会においても、現代社会においても、多くの社会問題があり、そこに生きる多くの人々が「何かしらの苦しみ」を抱えています。しかし何をどうすればここから解放されるのかわからない・・・どうしたらいいかわからない・・・そんな人たちがこの彼の曲によって勇気付けられ、その結果世界中で愛される曲になっていたんだと思います。

 

なので、彼の曲というのは根底深くは「あらゆる苦しみからの解放」を歌っていると考えていいと思います。 

 

現代社会における苦しみー自分の人生と繋げたRedemption songをー

 

ここからは僕の個人的解析になってしまうのですが、実はこのRedemption songは現代にこそ必要なのではないかと思います。なぜならば、現代社会はこのブログでもなんども取り上げているようにものすごい時代です。

 

そんな時代に生きる個人は無意識深くはとても苦しい状態にあるのです。そんな時代だからこそ全世界が「救いの唄」を待っているのではないかと思います。

 

だからこそ私たちは、Bobが世界を勇気付けたように、彼の意志を受け止め、現代社会に対して「救いの唄」を歌っていかなければならない時だと思っています。ですので、ぜひ彼の曲を「ただ聞く」だけではなく、「今の時代、今の自分の生き方」と繋げて、彼の意志を受け取っていただけたらと思います。

 

ではRedemption songをお楽しみください!

 

www.youtube.com

 

※ ところどころイメージの補足を入れておきますね

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『Redemption Song(救いの歌)』

 

※Aメロ

 

Old pirates yes they rob I Sold I to the merchant ships

昔、略奪者たちは俺を力づくで捕らえ、奴隷商人の船に売っ払ったんだ


Minutes after they took I From the bottomless pit

そのすぐ後で、奴らは船底から俺を引きずり出した

(この2行は、Bobがっていうより、彼の先祖の話で、どの様に黒人がジャマイカに連れて来られたのか、を歌ってるんだと思います。)


But my hand was made strong By the hand of the almighty

だが、俺の手は全知全能の神によって屈強に作られている

(正確には違うんですが、基本的にラスタファリズムは"旧約聖書"を中心教理としてるので、ここでの神はその方向のことをイメージしてもらえたらと思います)


We forward in this generation Triumphantly

俺たちはこの時代を大いなる誇りを持って進んでいく

("この時代=いまの苦しい時"とイメージしていいと思います。)

 

※サビ


All I ever had, is songs of freedom

俺が今まで歌ってきたのは全て自由の歌なんだ

(実はこの歌はBobの最後の曲(ラストアルバムのB面ラスト曲)でもあるんですが、この曲を通して"俺が歌ってきたのは結局全部songs of freedomでありRedemption songだぜ"って言ってるんです。このサビにはこういった想いも入ってます。)

Won't you help to sing, these songs of freedom

この自由の歌を一緒に歌ってくれないか


Cause all I ever had, redemption songs
Redemption songs

なぜなら俺が今まで歌ってきたのはすべて救いの歌だから

救いの歌だけなんだ

 

※Bメロ 

 

Emancipate yourselves from mental slavery

精神的奴隷から自分自身を解放しようぜ

None but ourselves can free our minds

なぜなら自分たちの精神(こころ)を解放できるのは、他の誰でもなく自分自身だけだから

(この2行はとても"はっ"とさせられるメッセージですよね。僕の人生に大きな影響を与えたフレーズです。)


Have no fear for atomic energy

原子力だって恐れる必要はない

(ちょうどこの前年に"スリーマイル島原子力発電所"で事故が起こってるのでそれのことを歌ってるのかもしれませんね)


Cause none of them can stop the time

奴らにだって時間を止めることは出来やしないぜ

(この"the time"をBobがどんなイメージで歌っているのかは僕も掴みきれてないんですよねぇ。原子力となんか関係あるんですかねぇ。今のところ"彼らにも時間を止めるほどの力はなんだから恐れる必要はない"というイメージかと思ってます。ちなみにここでいう"彼ら"とは"既得権益者"で思っていいと思います。)


How long shall they kill our prophets,While we stand aside and look

俺たちが対岸で突っ立て眺めている間に、あまりにも長いこと奴らは俺たちの予言者(英雄)を殺し続けてきた

(ここは今までの人類歴史上で多くの英雄達がいて、彼らは既得権益者に殺され続けてきたけど、それをみんな眺めていただけで英雄達を見殺しにしてきた、ってことだと思います。これもあって今回こそ"一緒に自由の歌を歌おう"と伝えたいんでしょうね!)

 

Some say it's just a part of it

それは予言の一部だって言ってるいる人もいる

(まあ、そのこと自体が実は自分たちが自由を獲得するために必要なことなんだ、そうやって予言(聖書)に書いてあるって言ってる人もいるぜ!だから今回は俺たちはただ眺めているだけじゃなくてアクションしていかないとならないよ、っていうイメージかと思います。)

 

We've got to fulfill the book

俺たちは予言の書(聖書)を完成せねばならない

("予言の書の完成"っていうのは、ラスタファリズム的に言えば"アフリカへの回帰"ですし、違う言葉で言えば"苦しみからの解放"であり自由の獲得"ってイメージでいいと思います。だから"自分たちの手で苦しみを乗り越え、自由を獲得しよう"って意味だと思います。)

 

※サビ

 

Won't you help to sing, these songs of freedom

(だからこそ)この自由の歌を一緒に歌ってくれないか

(ここはより力強く繰り返して歌っているイメージですかね)


Cause all I ever had, redemption songs

俺が今まで歌ってきたのは全て救いの歌だけだから


Redemption songs, redemption songs

そう、俺の歌ってきた歌はすべて救いの歌なんだ

 

※Bメロ(あとは繰り返しです)

 

Emancipate yourselves from mental slavery

精神的奴隷から自分自身を解放しようぜ


None but oursekves can free our minds

なぜなら自分たちの精神(こころ)を解放できるのは、他の誰でもなく自分たち自身だけだから


Have no fear for atomic energy

原子力だって恐れる必要はない


Cause none of them can stop the time

奴らは時間だって止めることは出来やしないぜ


How long shall they kill our prophets,While we stand aside and look

俺たちが対岸で突っ立て眺めている間に、あまりにも長いこと奴らは俺たちの予言者(英雄)を殺し続けてきた


Yes some say it's just a part of it

それは予言の一部だって言ってるいる人もいる


We've got to fulfill the book

俺たちは予言の書(聖書)を完成せねばならない 

 

※サビ

 

Won't you help to sing, these songs of freedom

この自由の歌を一緒に歌ってくれないか


Cause all I ever had, redemption songs

俺が今まで歌ってきたのは全て救いの歌だけだから


All I ever had, redemption songs

そう、俺の歌ってきた歌はすべて救いの歌なんだ


These songs of freedom, songs of freedom...

全部自由の歌だったんだぜ、そう自由の歌

 

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以上です。

 

Redemption songはいかがでしたでしょうか?

この曲が皆さんの人生の何かのキッカケになっていただけたらとても嬉しく思います。