病院に行ったことはないから分からないけど、多分昔の僕はいわゆる精神障害の類だったと思う。
ジャンルとしては、不安障害や対人恐怖症。
僕は人とすれ違うだけでも、ものすごく緊張した。心臓が早くなる、何も考えられなくなる。真っ白になる。
いきなり知らない人がたくさんの場所に行くと何も出来なくなる。固まる。
よく見知った人たちの前では全然大丈夫。
でも出会ったことにいタイプ、何を考えてるかよくわからない人、いつ攻めてくるからわからない人の前では本当にダメ。
顔が硬直する。
よく見知った人たちの前では大丈夫と言ったけど、それは半分嘘。
大丈夫な理由は、その人たちの前ではどのように振る舞えばいいのか知っているから、大丈夫なだけ。
だからある意味心の底は苦しい。ただそれ以上問題にならない方法を知っているから大丈夫なだけ。
強烈な不安と恐怖が一気に襲ってくる。何も考えられなくなる。何も出来なくなる。
ただ暴走する自分の感情と無意識に蓋をして、何事も無かったかのように振る舞うだけで精一杯だった。
ただただ苦しかった。
だからその苦しさも感じないように、我慢し、麻痺させた。
母親はぼくがそんな状態にあることを少し気づいていたみたい。とはいえ多分何をしたらいいのか分からなかったんだと思う。
多分それを理解していてくれてたからか、いつもぼくの味方でいてくれた。それだけは本当に感謝だ。
今は認識技術のおかけでそのを脱する事は出来たが、当時は本当にキツかった。キツすぎてそれを認識しないようにするほどキツかった。
生きることが辛すぎた。
ずっと地獄にいるように気分だった。
そこから抜け出して思う。
そういう心に、そういう状態になってしまう人は、本当に健康な魂を持っているな、と。
次世代の魂を持っているな、と。
繊細さを持ちすぎてしまったんだな、と。
だから周りと比べて自分に否定してしまう、そんな状態の自分を否定してしまうかもしれないけど、そんなことは気にしなくていい、と思う。
それはそれであなたの個性だ。
社会は働けというかもしれない。
世間はちゃんとしろというかもしれない。
でもそれは彼らが勝手に作ったルールだ。
あなたが従わなければならない理由は何処にもない。
だからまずその状態を否定せずにあって欲しい、と切に願う。
そうすれば、少し余裕が出てきて、次の一歩が踏み出しやすいと思う。
そんなあなたは本当に素晴らしいから。